令和2年8月


30日(日) あーあ今日もか
■8月の最後に、サラシナショウマが咲いているだろうと伊吹山に登ってきました。いつもの地元の方々が8合目の近くまで、土留めを設置されており驚きました。

■やっぱり今日もイヌワシの狩り場の一部の西側の尾根のガレ場の上にイヌワシカメラマン。しかも7時前の早い時間。下山時にも少し位置を変えて陣取っておられました。長時間イヌワシの貴重な餌場の一部を占拠されていました。

■下山時に、8合目休憩所にカメラを構えていたイヌワシカメラマンの2名に聞いてみました。「最近あの尾根のイヌワシの狩り場にカメラマンが入り込んでいるけど?」と。お一人は「あそこに登山道があるからね」と擁護風(登山道なんてない。規制線を越えないと行けない)。もう一人のその方よりも下でカメラをセットされていた若者は、「良くないですよね。一部で問題になっていると聞きます」とのこと。少し安心しました。いきなりだったにもかかわらず、お答えいただきありがとうございました。

■みんなで伊吹山に親子3羽しかいないイヌワシを見守りたいですね。下山時に尾根でカメラマンが陣取っておられた上空で、トビと一緒に短い時間イヌワシが現れましたが、すぐに消えてしまいました。イヌワシはドライブウェイで堂々と車の上を飛んだりすることもありますが、狩りを邪魔しちゃいけないと思います。



29日(土) サギソウがピークの山室湿原
■米原市の小さな湿原「山室湿原」では酷暑の中、サギソウがピークを迎えていました。


23日(土) 残暑の白川郷
■訳あって白川郷をたっぷり散策しました。(詳しくはこちら)。帰りにはひるがの湿原植物園白山長滝神社にも寄りました。


16日(日) 炎天下の彦根城
■用事を済ませたあと、久しぶりに彦根城を散策しました。外気温36℃。さすがに人も少なくて静かな国宝彦根城。普段は近すぎてあまり感じないのですが、天守閣は均整のとれた形ですし、石垣の作りも立派。しかも森林浴もできるくらい緑が多い。観覧料さえ要らなければ(彦根市民には1世帯あたり2人分の無料券が年2回配られる。その他65歳以上の市民等が無料の規定有り)、もっと市民の憩いの場になるのに、もったいない。


15日(土) 今日は御嶽山
■三千メートル級の山では、最も安全に登れる御嶽山(噴火がなければ)。いつものように黒沢口から登り、通常なら剣ヶ峰往復なのですが、今日はコマクサを見に飛騨頂上まで足を伸ばしました。残念ながら白山も北アルプスも雲の中。


14日(金) 笹又道も花がなかった。
■静馬ヶ原も笹の背が低くなっており、シカの食害で丸ハゲになるのも時間の問題か。辺り一帯シカの匂いが充満。しかも強烈。花もほとんどなく、所々、黄色いカタバミとゲンノショウコ、かろうじてシモツケソウがほんの少し。谷の一部に土石流の跡があり、道がわかりづらいところもあった。


10日(月) 問題提起せざるを得ない。
■1日に登ったばかりですが、天気が良さそうな山の日。伊吹山へ。

■しかし、問題提起せざるを得ない。一部のイヌワシ撮りの方々。イヌワシの狩り場(餌場)の中へ堂々と入り込み、長時間居座って、イヌワシに与える影響を想像できないのかと。案の定、最下部の人が三脚を構えようとする時に、イヌワシが至近距離に表れ、その後すぐに鉱山の方向へ引き返し消えてしまった。何がしたいのかわからない。昨年も同様の方々を見ています。昨年、幼鳥が餌をもらえずに弱って飛べなくなった理由がわかったような気がする。写真さえ撮れればイヌワシがいなくなっても良いのかしら。似非ナチュラリストの方々にとっては。

■頂上台地の東エリアでは今日は鹿18頭を数えました。そのうち、中央の網が破けており、子鹿が向かって右(中央エリア)から、左(東エリア)へ通り抜けるのを見てしまいました。東エリアでは途中何カ所か網がたるんでいたり、破けていたりしていましたが(鹿が噛んで破いた跡)、仮補修しておきました。



9日(日) 廃村のノスタルジー
■ノスタルジーと言っても、自分に関係したことではないのですが、ツチノコ探索で有名な山本素石さんの「山棲まんだら」という本で愛知川上流の茶屋川という支流の最上流部にあった茨川という廃村のことが書かれていました。昭和38まで人が住んでいて、昭和47年に、別荘的に利用していた持ち主の旧家に山本さんが釣りをしに泊まりに行く話。釣りや手づかみでイワナを捕りながら川を遡行する話や、囲炉裏を囲んでの家主とその娘さんと山本さんらの会話を通じて、村の成り立ちや暮らし向きなど、活き活きとした描写で伝わってきました。村があった頃、病人が出たら若者が交代で病人を背負って治田峠を越えて三重県に出ないといけなかったらしい。

■この本を読んで、今の茨川がどのようになっているのか見てみたくなって、同じく支流の御池川から、山本さんが歩いたように、ノタノ坂経由で茨川に行ってみました。あったのは、民家の区画の跡と、ここまではよかったのですが、山岳部の小屋や、河原を四駆で乗り入れて楽しんでおられるグループの方々。少々興ざめしてしまいました。

■仕方がないので、ツチノコを探しながら帰りました。残念ながらツチノコはいませんでしたが、帰ってから3カ所ヤマビルにやられていることが判明しました。痛みもなく吸い付かれて、しかもヒルジン(血液の凝固を阻害する物質)のせいで血がだらだら。


8日(土) 裏山のパワースポット
■早起きするつもりが、全く起きれず。元気をいただきに比婆神社へ。

■比婆神社のカルンフェルトの写真を撮る直前に小さな鹿が岩陰から出てきて逃げていきました。子鹿だとしても、足音に跳ねるようなリズム感がなく、ダダダ・・と。まさかキョンじゃないでしょうね。取り越し苦労だといいのですが。

2日(日) サギソウが咲き始めました。
■小さくても可憐に生きている。見ると癒やされます。


1日(土) 壊れる伊吹山
■増えすぎた鹿に植生を破壊され、5合目から上の地面の多くがむき出しになり、今のところそれほど危険もなく歩けましたが、登山道は、梅雨の長雨で洗掘され見るも無惨な姿に。

■頂上台地も柵で囲われた東エリアには16頭もの鹿を数えました。関係者の話によると囲い込む時に(雪が降る前に網を下ろし、雪解け後に網をあげる必要)大部分を追い出したそうですので、どこからか侵入したのでしょうか。見て回った限り、2カ所ほど、網と網の継ぎ目が開いており、網を固定するペグも抜かれていたのでおそらく鹿が頭や角で押し上げたのだと思います。持参したロックタイで仮補修しておきました。

■鹿が見えない西エリアでも花が非常に少なく、何か変。鹿の不嗜好ではないのですが繁殖力の高いサラシナショウマが穂をたくさん出していました。


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