令和2年5月30日東ヶ谷山(山門水源の森)


■猪や増えすぎたシカの食害で壊滅状態であった西浅井の山門湿原のミツガシワ。ボランティアによる保全活動により、10年ほどで復活させたその効果に驚いてから早くも1年と1ヶ月。今年は、新型コロナで外出自粛だったために時期を逃してしまいましたが、今日、湿原だけでなく、山門水源の森の最高点から県境尾根に出て、東ヶ谷山まで行きました。尾根に出たのは昨年たまたま保全活動中であった、「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」のFさんから、県境尾根付近の森がとても綺麗だと教えていただいたからです。

■県境尾根に出てからは整備された遊歩道などなく、尾根が広くなると踏み跡がわからなくなるような場所もありましたが、所々に赤や黄色のテープがあり、ほとんど迷うこともなく往復できました。尾根は、ブナ混じりの雑木林で、とても気持ちよく尾根歩きが楽しめました。

■山門水源の森では、湿原だけでなく、山中にもシカからの防護のため柵を設置した「スポット防護区」が所々にありますが、その効果は周囲と比べて一目瞭然です。どれほどシカの食害圧が高いかよくわかります。伊吹山のように、頂上台地全体を囲い込む「集水域防護」はできませんが、ボランティアで、湿原の防護を含めて、ここまでやられている「引き継ぐ会」の皆様のご努力と熱意に感謝せずにはいられません。

■7km、累積標高665m、2時間53分の行程


■山門水源の森の駐車場を出発 11:15





■管理棟(森の楽舎)前にある付属湿地(ビオトープ)のトキソウ





■まだ咲いていないササユリ。ネットでシカの食害から保護


■一株ずつ守られている。



■東ヶ谷山が見える。


■植生保護試験区は藪状態。


■悲しい現実


■明るい尾根





■アカガシの森


■ジャーズ岩


■「展望窓」からの伊吹山


■ネットの中だけ下層植生


■「水源の森」最高点にある守護岩。通常はここまで。12:07


■県境尾根へ向かう。


■敦賀が見える。


■北西に岩籠山


■なぜか周りが刈り払われた小ピーク


■琵琶湖方向の展望


■目指す。


■踏み跡をたどる。


■思ったよりしっかりした踏み跡


■尾根を忠実に行く。ここは尾根が広がっており、踏み跡がわかりづらい。


■所々テープもある。


■カエデの森


■ここの草はシカが食べない?


■少しの急登の後にあっけなく頂上 12:37


■踏み跡は南に向かって続いている。10分ほど休憩。


■東南方向に伊吹山。その他は展望なし。


■シカがいるところに必ずいるスカベンジャーのセンチコガネ。下山開始。


■足下にコナスビ


■ブナの葉


■ややこしい生え方


■広い尾根。帰りも間違えそうになった。





■「最高点」に戻る。大きなブナ。


■ブナの森の植生保護試験区





■左が本来のブナの森の姿


■南に旧牧場が覗く。


■湿原まで下りた。ニガナの白花が目に入った。13:37





■コアジサイ


■南部湿原。広めの葉が、獣害保護柵によって復活した氷河期の生き残りのミツガシワ


■中央湿原。歩いた県境尾根と東ヶ谷山が見える。


■新たに作られた木道


■北部湿原





■湿原から流れ出す渓流沿いに下る。











■山の森の中にあるのは珍しいタブノキ


■もしかして巣箱? 


■付属湿地に戻った。よく見るとヒツジグサが咲いていた。13:57


■新型コロナのせいで閉まってる?


■今日の静かな山歩きも終了 14:01


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