平成28年9月3日槍ヶ岳 新穂高から右俣往復日帰り


■一度は登ってみたかった槍ヶ岳(3180m)ですが、日帰りでは無理だろうと決め込んでいましたが、剱岳の日帰りが何とかできた余勢を駆って、ダメ元で行ってきました。ネットで検索すると新穂高からの日帰りの記録がいくつかあり大いに参考になりました。

■結果的には無事槍ヶ岳往復ができたのですが、新穂高から槍平を越えるまでは、傾斜の緩い長〜い林道と白出沢からのこれまた長〜い登山道には辟易しました。高山の雰囲気が味わえたのは槍平を越え、進路を東に変える辺りからでした。白出沢までの林道はとても整備され、自転車を使えれば相当時間が短縮できるのですが、林道に入ってまもなくの小鍋谷手前でゲートがあり、自転車も通行止めになっていました。

■それと、新穂高手前の県道沿いの登山者駐車場には4時前には到着したのですが満車で車止めがされ、中に入ることさえできませんでした。仕方なく高台の鍋平登山者駐車場に行き車を駐めました。ここから登山指導センターまで下りなければならず、帰りの登りと合わせて約1時間のロスがありました(駐車場とセンターとの高低差約150m)。

■こうして無事に槍の穂先に立てたわけですが、今夏の剱岳や白山と同様に、またしても登頂時には雲が立ちこめ、北アルプスの絶景がほとんどみれませんでした。頑張ったのになぁ、残念。

■往復31km、12時間18分、指導センターからの往復では27km、10時間56分の行程。

■彦根を0時30分頃に出て、行きは高山市内で眠くなり10分ほど仮眠しましたが、帰りは憧れの槍ヶ岳に登って気持ちが高ぶっていたせいか、眠気も感じず彦根に戻りました。戻ってシャワーを浴びたあとビールをひっかけたら、急に眠気に襲われ、次の朝まで爆睡してしまいました。


■4時18分に鍋平無料駐車場を後にライトで鍋平からの下山道や案内板を照らしながら慎重に下り、5時8分登山指導所に到着(しばらく歩いた後に忘れ物に気づき、取りに車に戻ったりと余計なロス有り)。ここであらかじめ用意していた登山届けを提出。


■小鍋谷手前のゲート。自転車にばってんマーク(泣) 05:25


■すべての沢が清流でした。小鍋谷。


■穂高平避難小屋手前で林道が大きく曲がって高度を上げるため、その曲がった部分をショートカットできるように付けられた歩道を通過。一部崩落気味のところもあり、暗いうちに通過する場合は林道をそのまま行った方が安全だと思いました。


■穂高平避難小屋 05:48


■さらにさらに林道が続きます。


■左は笠ヶ岳、右は抜戸岳でしょうか。上部は朝日に輝いています。ここからはまだ太陽は見えません。


■白出沢手前の分岐。ここを右に詰めると、反対側にザイテングラードのある涸沢岳と奥穂高岳の間の鞍部に出るのでしょう。白出沢は岩がゴロゴロで、ここから穂高山荘まで標準で7時間かかるところ。奥穂高岳まで日帰りの記録がネットで出てきますが、自分ではちょっと無理そう。 06:22


■白出沢出合 06:25


■白出沢の延長線上には・・・なんでしょう?あのとんがりは。

■なんとも手強そうな稜線


■キノコ?


■ここからの登山道もだらだらと長〜い!





■数年前、焼岳へ行く途中でも見ました。


■フラッシュ当てるとこんな感じ。


■西の山にはだいぶ下の方まで朝日が当たるようになりました。


■チビ谷出合 07:03


■隠れるようにあるのが滝谷避難小屋でしょうか? 


■滝谷出合 07:23 近くに藤木レリーフがあるはずなのですが、気づきませんでした。


■谷の延長線上の尾根付近は北穂高あたりになるはずですが、よく分かりません。


■今日もたくさんの登山者が御来光を眺めたんでしょうね。今日は良い天気ですのでさぞかし。


■この登山道にもようやく朝日が顔を出しました。 7:58





■この清流をすぎるとすぐに槍平小屋です。


■槍平小屋通過 08:06


■朝日が眩しい。








■最終水場 08:44


■登山道が北向きから東へ変わる辺り。見えているのは千畳乗越あたり。 09:04


■とんがりが!槍か? ・・・違いました。よく見ると真ん中に槍ヶ岳山荘が見えます。槍はその向こうで見えていません。このときは雲がほとんどなかったのですが・・・


■振り返っても良い天気。


■雲が増えてきたかな。いやな予感・・・


■大ノマとか弓折とかの方向だと思いますが、よくわかりません。


■眩しい太陽。大喰とか中岳とか南岳とか・・・よく分からない(泣)


■雪があると理想的な斜面


■伊吹山の七合目からの眺めを思い浮かべ、「滋賀でもよく似た風景がある!」と思ってみました。飛騨乗越へ向かうジグザグ登山道。 09:42


■ここまで来ると調子が出て、滝谷辺りで追い越された二人連れを追い抜いたりして。


■飛騨乗越。雲が・・・ 10:21





■槍ヶ岳山荘に到着。ついさっきまであんなに晴れ渡ってたのに・・・ 10:30


■西鎌尾根方向。なんで雲・・・


■ようやく槍が姿を現しました。


■ザックをデポして、休憩もろくに取らずいざ槍へ。10:39


■見上げると、ほんと怖い・・・


■でも、登りはひたすら上を見て、三点支持を心がけて・・・意外と怖いとは思いませんでした。


■ただ、安全なところで下をみるとやはり怖い。


■まだ途中。下山の方々。やや渋滞。


■なんかハシゴも垂直ですよね。


■夢中で登っていたので、あっという間だった気がします。10:53
■このようなところでも、八百万の神様が見守ってくださいます。ありがとうございます。
■みなさん、代わる代わる写真を撮られていました。みなさん、笑顔いっぱいでした。たぶん自分も。
 

■山が同定できると楽しみも倍増するのに。どっちの方向かすら忘れてしまいました。


■自分の代わりにヘルメットで記念写真。


■三角点?


■東鎌尾根方向


■渋滞すると駄目なのでそそくさと下り専用の垂直の階段を下ります。手をかけて向きを変えるまでが、怖かった。 11:06


■たくさんの人が、こんな岩場に張り付いて不思議な感じ。山の魅力のなせる業。一期一会とは言え、連帯感が湧きました。こんな怖いところなのにみんな笑顔でした。


■やや渋滞気味。雲があった方が怖さが薄れる?どっちにしても滑落するとただではすみません。他人を巻き込んでしまうかもしれませんし、注意深く慎重に。落石にも注意。やっぱヘルメットあった方が無難。


■後で知りましたが、昨日ザイテングラードで死亡事故があったとのこと。どのような状況であったかは分かりませんが、良い思い出を家に持ち帰りたいものです。


■渋滞もあってやはり時間がかかりましたが無事下りることができました。今回のルートで危険なのはここだけでした。 11:30


■ここで昼のおにぎりを。今も蟻のようにたくさんの人が登っておられる。頂上の神様も忙しいでしょうが、きっと喜んでおられると思います。


■やっぱり雲は晴れませんでした。


■長居は無用ですので休憩もほどほどに、千畳分岐向け尾根道を行くことにします。あの小槍の上で踊るのは無理でしょう・・・ 11:46





■イワヒバリ。剱岳のライチョウもそうでしたが、なんて警戒心が薄いのでしょう?


■貴重な鳥であることを自覚してほしいものです。








■千畳分岐。私は左に折れ、来た道を目指します。12:17


■雪があればいい斜面・・・











■笠ヶ岳方向


■穂高方向


■今もたくさんの人が北アルプスの色々な稜線を歩いておられるのでしょう。みなさんお気を付けて。








■途中省略。林道まで戻りました。アサギマダラ。


■この蝶は?


■無事に指導センターに到着し、備え付けの下山届を提出。しかし、ここで終わりではないんですよね。 16:04


■ここから、約30分かけて急登し、駐車場へ行かないと(号泣)


■この後16:36駐車場到着


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